MUKU-DATA  杉 千鳥破風 製材

大工さんから型板を預かり、破風板を製材しました。
以前はよく、破風、茅負・裏甲用にこの型板を預かったものです。
その家の大きさ、屋根とのバランスなど考慮して
それぞれの大工さんが最も良しとする形がある訳です。
皆さんそれぞれに微妙に形も違います。
逆を言えば、それがそこの看板になるとも言えます。

車で走りながら、
あぁこの屋根キレイだなぁ・・誰が作ったのかなぁ
など屋根を見ながらの移動は楽しいものです。

製材に関してですが、
今回は1本の丸太の左右から一枚ずつ製材しました。
一本の丸太でも木は左右同じ形に成長する訳ではありませんので、
なかなか合わせる事が大変です。
この丸太は2本目です。(一本は失敗)
一方が赤味が足りませんでしたのでもう1擦り、
まだ足りないので、
さてと、、、
丸太は芯に近づくほど節が出てきます。
製材の斉藤さんはもう止めたら?といいますが、
左右の赤白のバランスを考えもう1擦りいこうと。
もう3分(9mm)製材・・・2mm程の節が顔を出してしまいました。 チッ、
この手の製材は時に思いっきりも必要です。
私自身2mmの節があっても全体の色合いと表情の方を評価しているのですが。。。

今回は左右対称から一枚ずつ製材しましたが、
丸太は一方に節が偏っている場合が多いので、
一方向から2枚製材して一枚を木裏使い(所謂、ブックマッチ)で
破風板を取付ける場合もあります。
ブックマッチですと完全に左右対称になる訳ですが、
どちらがいいのでしょうね。。。

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